ガーベラとiPhone
僕は先月買った iPhone を使う事が楽しくてたまらない。最近の休日は、iPhone を持ち出して、近所を散策しながら写真を撮る事。
思わぬところに素敵な被写体があったりして、自分の住んでいる場所もまんざら悪いところじゃないと再認識中だ。散歩の途中で必ずお気に入りの喫茶店に立ち寄る。
そこのコーヒーはマスターの自家焙煎で、隣町のコーヒー通も通うほどの名店。僕もコーヒー通ぶってその店に通い出し、最近はマスターがかけてくれる「いらっしゃい」の言葉もフレンドリーになった。
でも実は僕のお目当ては、ひげ面のマスターでもなく、マスターの入れる絶品なドリップコーヒーでもなく、マスターの横でいそいそと皿洗いをするマスターの一人娘だ。だけど通い出して半年になるが、まだまともに話したこともない。とほほ。
僕は絶品のコーヒーを一口舐めると、iPhone でさっき撮り貯めた写真を吟味する。今日はクレマチスのガーデンアーチを見つけた。そのガーデンアーチは近所の造園屋さんのもので、先代は生粋の庭職人、二代目はガーデニング雑誌でも取り上げられた売れっ子の庭師らしい。(GPS 情報から検索して調べた)
今日はそのガーデンアーチをネタに blog を書いてみようか。
blog を書いていて、先の文章を考えようと頭を上げると、皿洗いを終えた娘さんがじっと僕の手元を見ている。iPhone にご興味がある様子。
「それって、『あいふぉん』ってやつですよね?」
「そうですよ。先月我慢できずに買っちゃいました。」
おいおい、初めて喋っちゃったよ。既にドキドキ。
「今何やってるんですか?」
「blog を書いてるんです。さっき途中で撮影した写真を題材に。」
「写真も撮れるんですか。私カメラやってるんですよ。アナログですけど。」
「じゃあ、僕の撮った写真を鑑定して下さいよ。」
「そんな、鑑定できるほどの腕前じゃないですよ・・・。」と照れる彼女。
今日の僕はいつになく饒舌です。
そこから、僕は blog を書いていく様をご丁寧に演説しまくった。生粋の Apple 好きとマニアックな性分が合体すると、手がつけられない。でも彼女は僕の目を真っ直ぐ見て聞いていてくれた。僕は照れくさくて目を見て話せなかったけど。
blog には、写真を撮影した造園屋さんの場所の GPS 情報を添付しておいた。 Google Maps が記事に貼付けられるので後から見ても結構便利だ。
最後に記事を送信する時、「現在の位置情報を付加しますか?」のアラートが出た。いつもなら即「OK」なのだが、今日はちょっと止めとく。もうちょっと、この場所と娘さんのことは僕だけの秘密にしておきたいから。
そうそう、blog の記事を書くのに色々検索してたら、ガーベラの花言葉があった。
「精神的な美しさ」「美しい」「高潔」「旅人の喜び」
そして、「企み」
来週の散歩コースにはケーキ屋さんでも入れておこうか。
